建築物の審査 ● 構造計算適合性判定業務

構造計算概要書の記載についてのお願い

一般財団法人 住宅金融普及協会

(1)構造計算概要書の目的の一つは、確認・適判の審査者に、審査を必要とする事項が構造計算書等のどこに記載してあるかを教えることです。この目的は、(参照頁  )欄に、構造計算書等の該当頁を記入することで達成されます。
 (2)構造計算概要書という名称から、構造計算の概要を簡潔に取りまとめることが概要書の目的の一部のような印象を受けますが、概要という情報は確認・適判の審査者にとっては、それほど重要ではありません。むしろ、概要を書くということに伴って、設計者の作業量が増加する、審査側は転記ミスの指摘などに余計な時間を取られるなどのマイナス面が出現します。
 したがって、確認・適判審査用の概要書には、(1)に述べた参照頁以外の情報はできるだけ簡潔に記載するのがよいと考えます。
 (3)構造関係の申請書の主要な書類は、構造図、構造計算書、地盤調査書であるので、必要な情報は、細大漏らさずこれらに記載しなければなりません。構造計算概要書への記載をもって、構造計算書への記載を省略するなどは、本末転倒であり、断じて避けるべきです。
 (4)構造計算概要書の記載例(PDF)を示しますので、参考にしてください。なお、記載例からはわからない注意事項をH19国交告817号などから以下に拾い出しておきましたので、これらの点にもご注意ください;

  1. ①建築物がエキスパンションジョイントその他の相互に応力を伝えない構造方法で複数部分に分かれている場合は、構造計算概要書をその部分ごとに作成する。
  2. ②「(参照頁    )」欄には、該当する構造計算書の参照頁の範囲「XX頁〜YY頁」を間違いなく正確に記入する。該当する参照頁が複数存在する場合は、それぞれの記載内容が分かるように記入する。なお、参照頁が追加説明書の一部である場合は、「追加説明書そのⅱ、XX頁〜YY頁」というように記載する。
  3. ③構造計算に当たり規定の適用を受けない項目、あるいは構造種別等の構造上の特徴から記入が不要と判断される項目については、記入する必要はない。ただし、この場合においては、その旨が分かるよう「該当なし」などの理由を明記する。
  4. ④§1の[16]欄には、上記の他以下に挙げた場合には、それに関する資料名と参照頁も記載する;
    • イ.構造計算の結果に異常値が無いことを確認した場合
    • ロ.構造計算において複数の仮定が考えられる場合等において、構造計算の仮定及び計算結果の適切性に関する検討をした場合
  5. ⑤§1 保有水平耐力の[9]欄上段の「保有水平耐力とした時点」には、構造計算において保有水平耐力とした時点を具体的に記入する。荷重増分解析で保有水平耐力を求める場合は、保有水平耐力時の増分ステップ数も記入する。