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体にやさしい 安全な家づくり

女性建築家チーム 代表取締役社長 西村 幸子

化学物質過敏症ということ・・・

化学物質過敏症という言葉をご存じですか?
シックハウス症候群の方がなじみ深いかもしれませんね。ほんのわずかな化学物質に反応して体に症状がでてしまう、普段の生活に支障をきたす環境病です。

私は小さいときから建築現場へよく行っていました。
子供のころは木材が無垢でしたが、時代と共に集製材や構造用合板などが多用されるようになり、また、建築に長いこと携わっていることも原因だと思いますが、何年か前から建築建材から出る化学物質に敏感になってしまいました。

それからは新築の家に行くと、頭や目が痛くなったり、気分が悪くなったりします。新しく出来た、おしゃれなショッピングセンターも行けなくなる程で、プラスチックや接着材にも反応しているようです。タバコの煙も苦手です。気分が悪くなって倒れそうになります。ビールやワインのアルコールもそれらの成分に似ているので、好きなお酒も飲めなくなりました。

このように私はごく少量の化学物質でも反応していますが、他の人でも何らかの影響が考えられます。実際、たくさんの化学物質が使われており、室内の空気環境を悪化させています。

昔、日本の家屋は、すべて自然のもので造られていました。無垢の木材で構造を造り、畳を敷いて、土の壁や和紙で障子やふすまを作り、柿渋を塗料として使いました。

↑建設中の自邸で使用した木材(天竜杉):後述

自然のものは生きて呼吸していますので、湿度が適当に保たれて、冬暖かく夏涼しい・・・日本の季節にぴったりの家を、昔の人達は考えたように思います。

高度成長時代に入ると、住宅産業は、どうしたら工場で効率よく生産できて、利潤が多く取れるかばかりに焦点が置かれてきたように思います。モデルハウスなどで既製品化され、ユーザー側も「住宅はつくるものではなく買うもの」という感覚に変わってしまいました。
より便利なものを求めるあまり、ピカピカでお手入れがしやすくなりましたが、いつしか住宅は工業製品となり、化学物質で覆われたものになってしまいました。更に寒さ対策などで高気密化され、ますます化学物質は行き場を失い、室内環境をどんどん悪くしていきました。

F☆☆☆☆というマークを見たことがありますか?

参照:F☆☆☆☆(エフフォースター)とは、ホルムアルデヒドの放散速度が0.005mg/m2以下(1時間あたり1m2の面積から放散されるホルムアルデヒドが0.000005g以下)の内装材について表示することができる性能表示です。

フローリングや壁紙、キッチンなどの内装に使われるものに必ず付いてきます。 このマークは基準値以下のホルムアルデヒドをあらわす、国土交通省認定マークです。現在、内装材には、このマークがほとんど付いていますので、安心です・・・と、 一般的にはいわれていますが、これらのマークが付いた建材でつくられた家で、呼吸ができない人が私を含めてたくさんいます。住宅にはたくさんの種類の建材類が使われますので、ひとつで大丈夫でもたくさんの物から少しずつ別の種類の化学物質がでていればそれこそ複合汚染ですね。
F☆☆☆☆のマークが付いていれば安心という安易な判断はとても危険なような気がします。 さて、それならどうすればいいのでしょうか?

神様からの贈り物・・・

私は化学物質過敏症にならなければきっと気がつかなかったことがたくさんあったと思います。私にたくさんのことを教えてくれた化学物質化敏症・・・それは、きっと私にとっては、「神様からのお告げ」 のような気がします。

普通の家に住めないのであれば、自分で本物の自然素材の家をつくるしかない・・・! 私のように化学物質過敏症の人達のために、また、すべての人達のために、体にやさしい安全な家をつくるしかない。そんな思いがますます強くなりました。
それは、ひとつひとつ素材を吟味して選んでいくことから始まりました。
それは、昔の家屋にあったすばらしい素材をもう一度見直すことでもありました。

自然素材は、すべてが生きていて、私に優しく語りかけ微笑んでいるようでした。

自然素材の土壁や無垢材は、湿度が高ければ湿気を吸い込み、乾燥すれば放出する、天然の湿度調節機能を備えています。
このような機能は、もともと自然に備わっていた、いわば「神様からの贈り物」のような気がします。

「神様からの贈り物」をもう一度見直しましょう!

新月伐採 「天竜杉」 との出会い・・・

ある日、30種類以上あったでしょうか、たくさんの無垢フローリングのサンプルの中に、ひときわ輝いている木がありました。 ワックスでピカピカしているのではありません。その木には、自然な輝きとオーラがありました。

新月伐採・・・?

天竜T.D.ドライグループ(協同組合)の製材所にて(私の自宅を設計してくださった いろは設計室 橋垣先生撮影)
すべてバーコードで、どこに這えていた木材で誰がいつ伐採し、そのように乾燥してきたかなどの履歴がわかるようになっています。

聞きなれない言葉でした。

それが私と「天竜杉」との初めての出会いです。

新月伐採とは、冬の新月の直前に伐採された木は、満月の時に伐採された木よりもカビ、腐食、害虫などに強く、割れやくるいが生じにくいということが、昔から言い伝えられてきたそうです。このなんともおとぎ話のような信じられない話ですが、実際に数々の実験がなされ、それが本当に起こる現象だと分かってきました。

たとえば、同じ時期の新月伐採の木と満月の時に切った木を土の中にしばらく埋めておきました。 新月伐採の木はなんともないのに、満月の木は害虫にやられ、朽ちていました、などなど・・・

天竜杉はまさに「神様からの贈り物」・・・

 

ただ、新月の時に木を切ればいいというものではありません。 天竜の杉を大切にしている人達は、「葉がらし」と言って、伐採後、葉をつけたままその山で、3ヶ月以上寝かせてじっくり乾燥させるのです。
100年近く生きてきた山で、同じ条件のもと、ゆっくりとお休みいただく時間です。

↑葉がらし

その時、杉の木一本一本にバーコードを付けます。
いつ どこで 誰がこの木を切ったか、何年経ったものか、いろいろなデーターを、すべてわかるようにしています。天竜杉 一本 一本に名前を付けていくようです。

ゆっくりとお休みいただいてから、山から下ろし、貯木場へ運ばれます。ここでもまた、丸太のまま半年以上ゆっくりと寝かして乾燥させます。

それから、やっと製材所で木材として加工されるのです。
この1年近い時間を費やして、
手間ひまをかけ、一本一本の木材を慈しみます。
もちろん、木材になってもバーコードは生きていますので、私が買った時、その天竜杉の証明書を発行してくれました。

これまで、木材は材木屋さんで買うもの・・・と思っていました。しかし、それだと生産者の顔は見えませんし、伐採したら、すぐに乾燥工場で乾燥してしまいます。
普通なら、あっと言う間の工程を一年もかけているのです。

それが、どれだけすばらしいことか・・・

↑説明を受けるわたくしと、(株)女性建築家チーム会長 (橋垣先生 撮影)

一年間かけて乾燥した天竜杉は、私の家で柱や梁となりましたが、今でも生きています。 その色艶はすばらしく、パール色に輝いているのです。25年建築に携わって、こんなにきれいな輝いた木材を見たことがありません。 木材ってこんなにきれいで、やさしい表情をしているんですね。

山から直接木材を買うことで、すばらしい天竜杉が普通の価格で手に入る・・・ なんとも夢のようなお話で、これこそがまさに「神様からの贈り物」だと思いました。

さて、そんな天竜杉でつくった本物の自然素材の家は、現在建築中で、もうすぐ竣工いたします。たくさんの人に 想いが伝わりますように、いつでも誰でも見学できるようにオープンにしたいと思います。 毎日が、森林浴の家、空気がやさしくなると、家族がやさしくなります。家族の笑顔こそが、真のマイホームだと思います。

天竜T.S. ドライシステムグループ(協同組合)
http://www.ts-dry.com/

■登録・加盟団体   浦安商工会議所会員
  浦安商工会議所 女性会役員
  東京商工会議所会員
  (社)千葉県建築士事務所協会会員
  国土交通大臣指定(社)全国旅行業協会正会員
  TOTOリモデルクラブ正会員
  NPO法人住まいの構造改革推進協議会
  松下電工ココデリフォーム店
  ノーリツハウレッシュ店

■主なメディア掲載

2006.08.07 日経ウーマン9月号にて紹介
2006.10 建通新聞発行 まんまるまぐVOL4にて
2006.10.13 建通新聞「頑張る企業のトップインタビュー」にて紹介
2006.10.20 建通新聞にてディベロッパーさんとのコラボが紹介
2006.11.24 建通新聞にて成増の物件が掲載
2007.04.10 日本経済新聞朝刊にて新事業「建物調査」が紹介
2007.04 ゆっくりな暮らし(ブティック社)にて自然素材を取り入れたリフォームが紹介
2007.05.22 月刊ビジネスチャンス 「事業を軌道に乗せた50人」
2007.06.01 テレビ日経CNBC「エコノウーマン」出演
2007.06.18 女性求人雑誌「salida(サリダ)」
巻頭インタビュー「成功を手に入れた女性たちにインタビュー」にて紹介
2007.07.26 「Memo男の部屋」特集 女性にとって使い勝手がいい住宅
かゆいところに手が届く「女性建築家チーム」とは?
2007.07.28 月刊「頭で儲ける時代8月号」おもしろアイデア商売見参 スキ間ビジネス
2007.7-9 一体型水栓の株式会社タカギ会報にて 高城会長と対談
「お客様も喜んでいただくために 我々が日々思い努力していること」
2007.09.08 ナイスリフォーム2007年秋号にて初台I邸、成増I邸が掲載
2007.09.25 月刊ベンチャーリンクにて紹介
2007.11.06 ■TOKYO URBAN LIFE 2007 TEPCO 銀座館にて西村社長の講演を開催
(後援:内閣府 経済産業省 他/協賛:インテリア産業協会他50団体/協力:サンケイリビング新聞社)
講演タイトル :【自然素材を活かした住まいづくり】 〜〜女性・主婦の視点で〜〜
2007.12.02 ■2007年12月2日付日本経済新聞12面家族会議
【家族会議】「妻が会社を設立したい」 にて西村幸子社長へのインタビューが紹介されました。
2008.01.16 ■Goodリフォーム 08/03月号(2008年1月16日発売) にて、新浦安のI邸が掲載

【にしむら・さちこ】

女性建築家チーム 代表取締役社長

1959年 東京 下町に 大工の棟梁の娘として生まれる
OLを経て23歳で結婚。結婚と同時に、父の工務店の仕事を手伝い建築の仕事に携わる
1996年 「これからはリフォームの時代」と考え、リフォーム事業部を立上げる
2000年 40歳、千葉県浦安市にてゼロから起業
生活に密着した女性中心のリフォーム会社を設立
6年で年商2億5000万円の会社にまで育て上げる
2006年 4月 会社名を 『株式会社 女性建築家チーム』へ
7月 麻布十番に新オフィスを開設。
デザイナーズリフォーム専門の「女性建築家チーム」を誕生させる
独立して第一線で活躍中の女性建築デザイナー30人とのコラボレーションによるリフォームを展開。
全国的に女性建築家のネットワーク構築を視野に入れ活動中

経営者であり、妻であり、社会人1年、大学1年の二人の男子の母
好きなこと 温泉に入ること  ウォーキング 登山  おいしいお蕎麦を食べ歩くこと

■浦安本社
〒279-0002
千葉県浦安市北栄1-10-1
TEL:047-304-3504 FAX:047-304-3505
■麻布十番オフィス
〒108-0073  東京都港区三田2-1-41 ルミエールドゥ三田101
TEL 03-3769-1535    FAX 03-3769-1532

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