住まいの情報 ● 百・家・争・鳴

建築家リフォーム
〜感動のビフォーアフター〜

古未来工房 オーナー 藤倉 静子

1970年〜80年の高度成長期に建築された住宅が、建て替えまたは、リフォームの時期にさしかかっています。現在私達は、大量生産、大量消費の時代を経て、「物の豊かさ」から「心の豊かさ」の大切さに気づき、「量」より「質」を求めるようになっています。 そのような流れの中、「住まいにもオンリーワンの個性表現をしたい」と考えている方が増加している傾向にあり、それを裏づけるように様々なメディアや媒体で建築家との住まいづくりが注目を集めています。
また一方で、地球温暖化等の環境問題によりCO2や産業廃棄物の削減が急務となっている現在、良質な中古住宅の再生が政府を上げて声高に叫ばれ、それを受けさまざまな機関が耐震補強工事や改修工事に対する融資を充実させています。
 このような社会情勢を鑑み、みなさんの中にも、そろそろ家も古くなって、建て替えにしようか、リフォームにしようかでお悩みの方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。新築もいいけども、予算的な問題や、何より家族の思い出が詰まった住まいを取り壊してしまうのも忍びないし、かといって老朽化で耐震性には不安があるし・・・と色々と思案なさっているのではないでしょうか。そのような場合はまずは、住まいの健康診断を依頼し、現状を把握することが大切です。私達のような建築士の資格を持つ者に相談していただいたり、または、ご近所の安心できる工務店やリフォーム会社に相談したり、またお住まいの都道府県の公的機関で無料の耐震診断を行っていますのでお気軽にご相談いただければと思います。

そして第一の優先順位として、住まいの安全を守るリフォーム計画を行い同時にデザイン性、機能性、そして夢のあるリフォームを実現する為にも是非、建築家によるリフォームを選択肢の一つとして考えていただければと思います。  そこで、私が以前手がけました事例を挙げながら、夢を実現するリフォームのポイントをご紹介させていただきます。

今回は、リビング・ダイニング編です。


*****************

Y邸のリフォームはまず、耐震補強がすでにされていることを確認しましたので、断熱材を充填し躯体を整えた後、LDKを中心に2世帯住宅の子世帯約50屬鬟螢侫ームしました。もともとお料理教室をご自宅でなさっていたので、デザインのコンセプトを「都会の中のオアシス」とし、訪れる生徒の皆様には日常から離れ、心地よい異空間で安らぎや新鮮な驚きを味わっていただけるようなデザインにいたしました。
 現在はお料理教室に加え1日一組だけの予約制プライベートレストランとしても活用されており、私も折に触れ、お食事を頂きに参ります。また、普段は日常の生活が営まれる空間でもありますので、見せる収納と隠す収納をバランスよくつくり、日常雑多なものはすべて隠す収納に入れ、飾りながら収納できる家具もご用意しました。また[はれ-料理教室]と[け-日常]の照明計画をライトコントロールできるスイッチをいれて夜も雰囲気のある素敵な空間を演出することができるように計画しております。

*****************

次に、I邸ですが、築35年、2世帯住宅の一戸建住宅、約100屬離螢侫ームです。
水周りを中心に一度、柱、土台までを残し解体し、耐震補強として北側水周りの腐食した柱を根継ぎし、筋交いを金物で補強し、梁も一部入れ替えての大幅な改修を行いました。そして、お客様のご要望である「生活感の無いホテルライクな暮らし」をテーマに設計コンセプトを立てデザインしました。それぞれのプライベート空間を2階へ、1階は2世帯が集うパブリック空間として、みんなが心地よくくつろぐことのできるLDKを中心にスタイリッシュながらもナチュラル感あふれる空間といたしました。



次は築25年を経過したマンションをご購入なさった自営業の女性の住まいをご紹介いたします。マンション購入に際しては、管理組合がしっかりと大規模修繕の計画を立てて、躯体の長寿命化対策を住民と交えながら行っているかがポイントになります。
 今回約60屬虜戮く仕切られた空間をクライアントのご要望により水周りを除き、すべてワンルーム化いたしました。「予算はあまりないけど、竹山はあるから、何かに使って欲しい」とのご要望を受け、「竹取物語」というテーマでデザインいたしました。
パーティションや飾り棚、ベンチ等、さまざまな箇所に竹をバランスよく使用し空間にアクセントを付けました。床は無垢板の杉材、壁、天井は漆喰、となんとも心地よい空間が出来上がりました。ちなみに、使用されています竹は孟宗竹で、一年に一度切らないと竹山が荒れてしまうので、建築素材としては勿論、自然を守る為にもどんどん使用して欲しい材料です。



こちらのクライアント曰く、「あまりの気持ちよさに月に帰るのをやめました」とのご感想を頂きました。こんな楽しい方との出会いもこの仕事をしていて良かったと思う瞬間です。

今回は3件の事例をご覧頂きましたが、デザインはそれぞれのお客様の個性溢れる空間になっておりますが、共通する事項がございます。それは、自然素材をふんだんに使用していることでかもし出される居心地のよさです。天然木や、漆喰、珪藻土、和紙といった古来より日本で使用されてきた素材達が、住まい手の愛情をたっぷりと受けながら共に生き育っているのです。素材の持つ本来の力は私達人間を癒し元気にしてくれます。
 そして夢を実現する大きなポイントは、完成後どのような暮らし方をしていきたいかのプランをしっかりとイメージすることです。例えば、漠然とでもいいので、「明るく風の通る気持ちのいい空間」とか、「家族が笑顔で食卓を囲みたくなる空間」、「お風呂に入りながら星が見たい」‥そんなたくさんの夢を建築家に語っていただければ、きっとそれに答えて、想像以上の上質で素敵な空間が提案され、思い通りあなただけの感動のビフォーアフターが実現するはずです。

【ふじくら・しずこ】

古未来工房 オーナー

「温故知新」をコンセプトに、人に地球にやさしい自然素材を使用した空間造りには定評がある。
住宅や事務所、店舗、福祉施設等の設計・監理業務を行っている。
東京ハウジングアカデミー、青山製図専門学校 非常勤講師の他、一般向けの住空間セミナーも多数行っている。
テレビ東京「TVチャンピオン・住宅リフォーム王供徑ゾー
http://www.komirai.com

〒162-1867
東京都新宿区水道町4−25三信ビル4F
TEL/03-5261-1867
FAX/03-5261-1868
E-mail mail@komirai.com